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糖尿病とは

糖尿病とは?

体の中で血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用が不足したり、インスリンが効きにくい状態となったりして高血糖になってしまう病気です。

糖尿病は、血液中のブドウ糖の量(血糖値)をもとに診断されます。朝食前血糖値126mg/dl以上または、食後血糖値200mg/dl以上のいずれかが、2回以上確認された場合に糖尿病であると診断されます。

糖尿病の代表的な合併症(とその症状など)

・糖尿病性神経障害
両足のしびれ・痛み、立ちくらみなど

・糖尿病網膜症
視力低下、失明など

・糖尿病性腎症
タンパク尿、むくみ、人工透析など

・心筋梗塞
急な胸の痛み、心停止など

・脳梗塞
手足の麻痺、呂律がまわりにくいなど

・足壊疽
足の皮膚が赤くはれる、足が腐るなど

・歯周病
歯肉の痛み、歯が抜けるなど

これらの合併症や症状は糖尿病になってすぐにでてくるわけではではありません。

糖尿病初期や境界型糖尿病(予備軍)

症状(自覚できる糖尿病の兆候)がほとんどありません。

・健康診断などで血糖値が高いと言われた
・かぜで受診した病院で尿糖がでているといわれた
・HbA1cが高いといわれた

など何の症状もないのに検査値の異常ではじめて指摘される人が多い病気です。
血糖値が一時的に200mg/dlくらいでは痛くもかゆくもありません。これが糖尿病の恐ろしいところです。

「病気だといわれても、何の症状もないから自分は治療をする必要がない気がする」
「検査結果は何かの間違いだろう」
「糖尿病と言われたが、自分にかぎってはそんなに悪化しないと思う」
「何も症状がないのになぜ治療しなければいけないのかさっぱりわからない」
などと考える人が多く、とりあえずしばらく様子を見てみようと自己判断され、数年後には糖尿病やその合併症が悪化してしまったといった人が数多くいらっしゃいます。

症状がなくても糖尿病による血管障害は気付かない間に進行します。少しでも軽いうちに治療を始めてください。

健診でHbA1c値(NGSP)が5.6%以上の方は食事療法と半年に一度以上の検査をお勧めします。

1型糖尿病

膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こる急性発症の糖尿病(急性1型糖尿病)です。

多くは、子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病(IDDM)と呼ばれていました。しかし、最近は成人時に発症するケースも多くあります。
1型糖尿病の原因については、遺伝や環境が原因という説がありますが、厳密にいうと、まだはっきりとその原因はわかっていません。

・緩徐進行型1型糖尿病(SPIDDM)

1型糖尿病は、それ以外に、成人になった後でゆっくりと(緩徐に)発症する1型糖尿病があります。

発症時のタイプは2型糖尿病と似ていますが、徐々にインスリン分泌能が低下し、最終的にはインスリン依存状態となる糖尿病を緩徐進行型1型糖尿病(SPIDDM)と言います。
最初はインスリン自己分泌機能の残存があるが、数年間でインスリン依存状態になることが多い。

なお、SPIDDMの症状にはかなりの個人差があり、自覚できる程度の高血糖症状(口渇、多尿、体重減少)が現れない場合には、全くそれとは気が付かないうちに腎症や神経障害などの糖尿病性合併症が進行しているケースがあります。

劇症1型糖尿病とは?

劇症1型糖尿病というのは、急激に(1週間以内に)1型糖尿病を発症する糖尿病です。
小児期発症の1型糖尿病では通常、1週間以内に発症することはありません。

ところが劇症1型糖尿病は、先週健診を受けて異常なしと言われた人が、今週に高血糖(ほとんどが300~500くらいの高血糖)でふらふらになって病院を訪れるといった具合に、発症するまでの期間が非常に短いのが特徴です。

症状としては、口渇が最も多く(この症状が特徴的)、次に、発熱、喉が痛い、咳などの感冒様症状や、上腹部痛、悪心、嘔吐などの腹部症状です。

そして、高血糖とともに、血液が酸性状態に傾く糖尿病性ケトアシドーシスとなり、さらに進むと、意識障害・昏睡も起こしてきます。

劇症1型糖尿病は、小児期に発症するのは珍しく、通常は20歳以上の大人に多いのです。
60~80歳の高齢者に発症してしたという例もあります。妊娠に関連して発症したケースも報告されています。

2型糖尿病

インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞へのインスリンの働きが悪いことが原因で起こるものがあります。
食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多く、わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプです。

2型糖尿病の主な原因

主な原因は、インスリン作用不足と考えられており、内臓脂肪の増加や運動不足によって表れる内臓脂肪型肥満が密接に関連しているといわれています。

また、それ以外にも遺伝や環境・過度なストレス・加齢・食物の過剰摂取なども原因になるといわれています。

これが、生活習慣病といわれるゆえんであり、糖尿病の患者数は年々急激に増え続けています。
多くの場合、自覚症状がないまま進行し合併症を発症しますので、日頃から健康診断などにおいて、無症状の時期に糖尿病を発見し、治療を開始することが重要です。

遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの

遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるもの。薬剤が原因となる場合もあります。

妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠

妊婦妊娠糖尿病とは、妊娠中に、はじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常です。もともとの糖尿病患者が妊娠することを「糖尿病合併妊娠」といいます。

妊娠中に血糖値が高い場合には、母体のみでなく、胎児にもさまざまな影響が出てきます。
母体では早産、妊娠高血圧症候群、羊水過多症、尿路感染症が、胎児には巨大児、新生児の低血糖が起きやすく、子宮内で胎児が死亡することもあります。

さらに、妊娠前から血糖値が高かった可能性の高い場合には、流産しやすく、また生まれてきた子どもが先天奇形を合併していることもあります。

糖尿病の合併症

・糖尿病性神経障害
両足がしびれたり、立ちくらみがしたり、眼の動きが悪くなったり、便秘になったりと障害を受ける神経によって症状はさまざまです。血糖値が高い状態が続くとおよそ5年で現れます。

・糖尿病網膜症
気付かない間にだんだん視力が低下し、最悪の場合失明します。視力が落ちたので眼科で検査を受けたら糖尿病が見つかったという方もみえます。高血糖のために眼底の血管が障害されることが原因です。血糖値が高い状態が続くとおよそ7~10年で現れます。

・糖尿病性腎症
尿検査でタンパクがでるようになったり、足や顔がむくむようになったりします。高血糖のために腎臓の糸球体がこわれてしまうことが原因です。血糖値が高い状態が続くとおよそ10~13年で人工透析が必要な体となってしまいます。

・心筋梗塞・狭心症
心臓を覆っている冠動脈が高血糖のために詰まり、心臓の筋肉に栄養がいかなくなり動けなくなります。ある日突然激しい胸の痛みにおそわれます。この病気により救急車で病院に運ばれてくる患者さんのほとんどが糖尿病か高血圧症か脂質異常症のどれかを持っています。たばこも原因の一つです。

・脳梗塞
脳の血管が高血糖のためにつまり脳細胞が死んでしまいます。脳梗塞の範囲が広いと手足が動かなくなったり、ろれつがまわらなくなったりして後遺症が残り生活に大きな支障となってしまいます。この病気により救急車で病院に運ばれてくる患者さんのほとんどが糖尿病か高血圧症か脂質異常症のどれかを持っています。

・歯周病
糖尿病の人が歯科健診で歯周病がみつかり治療をしたらHbA1c値が下がり糖尿病が良くなることがよくあります。糖尿病があると歯周病になりやすく、歯周病がかくれていると糖尿病が悪化します。定期的に歯科でチェックをしましょう。

・足壊疽(えそ)
靴ずれ、巻き爪、足の水虫、床ずれなどが原因で足の皮膚に感染がおこり腐ってしまいます。ひどいと皮膚がとけて骨がむき出しになり、足を切断しないと救命できない状態となります。糖尿病の悪い(血糖値の高い)状態の人ほどなりやすく切断の可能性も増えます。
すべての糖尿病の合併症は血糖値が低い状態(HbA1c値が低い状態)を保つことで予防できます。

高脂血症(脂質異常症)とは?

高脂血症(脂質異常症)とは、
血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が多過ぎる病気のことです。
高脂血症を放置すると、動脈硬化が進んでも症状がほとんどない”沈黙の病気”です。
やがて動脈が狭くなり、血栓が形成されて脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの重篤な血管合併症がおこります。

高脂血症(脂質異常症)の定義
総コレステロール値 220mg/dl以上
またはLDLコレステロール値 140mg/dl以上
中性脂肪(トリグリセライド)が高い トリグリセライド値 150mg/dl以上
HDLコレステロールが低い
(低HDLコレステロール血症) HDLコレステロール値 40mg/dl未満

高脂血症と予後の関連
欧米の大規模臨床試験では、高脂血症治療により、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発生予防(一次予防)や狭心症や心筋梗塞の人の再発予防(二次予防)が可能か否かが研究されてきました。これらの研究から、スタチン系の高脂血症治療薬の服用により悪玉LDLコレステロールが低下すると、発生予防が2~3倍あるとされ、特に再発効果が顕著です。

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